2011年10月06日(木)
追悼 Steve Jobs [日々の徒然]
Apple社の創業者の一人にして前CEO・Steve Jobs氏が2011年10月5日に亡くなった。
Jobs氏の死について、マスコミは元より、インターネットやコンピュータ産業の企業や有名人から、MacやiPhoneユーザの一般人までが発信し、一人の経営者の死を遙かに超えた量の情報がデータとなって世界中のネットワークを駆け巡り続けている。
米国大統領のバラク・オバマは、「世界を駆け巡るJobs氏の死に関する情報を見たり書いたりしている端末の多くがJobs氏の発明品であることが、彼の成功の証明だ」というような意味のコメントを出していたが、まさにその通りだと思う。
私は、1993年に初めて自分のパソコンとして「Apple Macintosh LC III」を購入して以来、Apple社の製品を連綿と使い続けてきた。
今は、メインのパソコンとしてMacBook Proを、音楽マシン兼写真データ保存用HDDのRAIDマシンとしてiMacを、無線LANにはAirMac Extremeを、携帯端末としてiPhone4を、カーオーディオとしてiPod nanoを、それぞれ使っている。すっかり、Apple製品にどっぷりだ。
1996年頃からは、記事を雑誌等に寄稿するようにもなり、Apple社やJobs氏のことを書くために、Apple創業後の彼の経歴を調べたりしたこともあった。
2005年のスタンフォード大学卒業式展でのスピーチの締めの言葉、「Stay hungry,Stay foolish」は、現在Facebookのプロフィール欄に載せている座右の銘でもある。
私は、Steve Jobsの経営者としての偉業は、大きく二つあると考えている。
一つは、コンピュータを個人のモノとしたこと。つまり「パーソナルコンピュータ」を、概念ではなく実際にヒット製品「Apple II」として世に送り出すことで、その地位を確立させたことだ。IBMの参入も、マイクロソフトの躍進も、Apple IIのヒットがなければなかったか、あるいはもっと遅くなっていた。
なお、MacintoshでGUIを導入したこともパソコンの普及に於いて大きな役割を果たしたが、こちらをヒットさせ一般化させたのは、どちららかと言えばMicrsoftのBill Gatesの功績だと思う。
二つ目は、コンピュータの利用環境を家の中から家の外へ、人々のポケットの中へと広げたこと。
これも以前からコンセプトは色々な人が語り、NTTドコモのiモードなどで部分的には実現していたが、iPhoneの大ヒットがあって初めて世界中の人々や企業がこの世界へ本腰を入れ、今や、コンピュータを携帯端末から使うことは当たり前のことになった。
最近は、クラウドコンピューティングがホットな注目を集めているが、これだってiPhoneが切り開いた「携帯電話の通信機能を持った小型高性能コンピュータ」の普及がなければ、こんなにも一気に広がることはなかったはずだ。
Steve Jobsによる二つの偉業の結果、30年前に彼が夢見た「個人の能力を拡張する道具としてのコンピュータ」が一層身近なものとなり、まさに、いつでもどこでも誰もが利用することができるようになった。
更に、この環境をプラットフォームに、人と人、モノとモノ、人とモノなど、様々な関係性までもが新しい局面を迎えようとしている。
コンピュータの歴史の中で、一度ならず二度までも世界を変えた男、Steve Jobs。
56歳の死はあまりに早すぎる。
今はただ、心から冥福を祈りたい。
Posted by Julian at 20時01分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年10月05日(水)
ただ、撮る #2 [銀塩写真]
「ただ、撮る」二日目は、Konica一眼レフカメラを使って撮影した5枚。
新宿、池袋、渋谷、表参道など都内各所をお散歩しながら撮影したものだ。
Konica FT-1 motorは、1983年発売、コニカ一眼レフの完成形と言われるカメラ。オートワインダーを内蔵していて軽快に撮れる。
Konica ACOM-1は、1976年に「愛情コニカ」の愛称を付けて発売されたファミリーカメラ。小型軽量且つシンプルな機構がスナップで使いやすい。少々ファインダーが見づらいのが玉に瑕か・・・。
コニカ一眼レフ用のHEXANON ARレンズは、そのフランジバックの短かさゆえ、1980年代にコニカが一眼レフから撤退して以降、長らく新しいボディが存在しない状態が続いていた。おかげで、ありがたいことに中古レンズ相場は、非常に安価だった。
現在は、マウントアダプタを使ってSONY NEXシリーズやマイクロフォーザーズ機で利用できるようになった。
しかし、HEXANON ARレンズが相対的に割安な状況は、あまり変わっていない。ただ、状態が良いモノは、徐々に減ってきているようだ。
MF単焦点レンズの魅力は、描写の良さとコンパクトなサイズにある。
Konica HEXANON ARレンズ群も、望遠系はともかく、標準〜広角系は、今でも十分魅力的なレンズだと思う。
これからもスナップを中心に、コニカファミリーのカメラを愛用していくつもりだ。
Posted by Julian at 19時02分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2011年10月04日(火)
ただ、撮る #1 [銀塩写真]
早いもので、2011年も10月に入った。
今年は、春以降久々にたくさん写真を撮ったこともあり、blogに載せるタイミングを逸してしまった写真が結構たまってきた。
今日から何回かに分けて、そんな写真を掲載してみたいと思う。
題して「ただ、撮る。」
そんなスナップ写真を蔵出しする。
初回となる今回の5枚は、全て「Konica Recroder + Kodak GOLD100」で9月に撮影したものだ。
Posted by Julian at 19時48分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年09月29日(木)
下り階段 [銀塩写真]
なんでもない階段に飾られた赤い花の植木鉢が、この場所をちょっとエレガントな空間にしている。
階下にはカフェ風の店があって、通りがかる人達を店へと誘う。
上の写真は、植木鉢の花にピントを合わせたつもりが、階下の床にピンが行ってしまった。
また、このレンズの限界なのか(^^;)、花の色が飽和している。
ま、これはこれでいいことにしよう。
予想外の結果に対する結果オーライも、写真の大事な要素だと思うから。
Posted by Julian at 22時44分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年09月28日(水)
リアカー [銀塩写真]
東京の都心部で、最近よくリアカーを見かける。
狭い地域をくまなく回るには、結局こういうスタイルの方が合理的ということなのだろう。
人力のリアカー付き自転車なら音も静かだし排気ガスも出さない。
エコという言葉には食傷気味だけれど、こういう実際に良い効果が見える取り組みは大歓迎だ。
狭い路地を軽自動車が走り回る、私が住む住宅地にも、範囲を広げてくれないかなと思う。
Posted by Julian at 19時04分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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