2011年05月04日(水)
レンジファインダー2機種 [写真機徒然]
今年の2月に、清水の舞台から飛び降りるくらいのつもりで購入したKonica HEXAR RF。
たかが中古のカメラを一台買うのに、なんでそんなに気合がいるのか?というと、レンジファインダー機での撮影に対する苦手意識と、その苦手意識を摺りこんでくれたBESSA R3Aの前例があったからです。
BESSA R3Aを手に入れたのは、今を遡ること五年前、私の第一次写真ブームの真っ最中のころでした。当時、某フジヤカメラでKonica M-HEXANONレンズのデッドストックをバーゲンプライスで販売しているのを見つけ、そのレンズを使うためのボディとして、これまた楽天の某ショップで特価販売されていたBESSA R3Aを購入しました。
それから五年。結局、BESSA R3Aは、どうも苦手意識が抜けず、さほど活躍することもなく、M-HEXANON共々防湿庫の肥やしになっていました。
状況が一変するのは、昨年秋にNEX-5を手に入れ、ライカMマウントのマウントアダプターを使ってM-HEXANONで撮影してみたら、あまりの写りの素晴らしさにびっくりさせられてからです。
これは、NEX-5だけでは勿体無いのではないか?と思い始め、冒頭のとおり、清水の舞台から飛び降りるくらいのつもりでM-HEXANONのオリジナルボディであるHEXAR RFの購入へとつながっていくことになりました。
HEXAR RFの方は、ここ数カ月のフィルム熱も相まって、購入以来28mmや35mmの広角レンズをつけて街撮りを中心に活躍しており、撮影した写真は、flickrやPhoto Galleryでも公開しています。
レンジファインダー機への苦手意識もだいぶ払拭され、最近は、いい感じにラフに撮影できるようにもなってきました。
さて、一方のBESSA R3Aの方は?というと、相棒であったはずのM-HEXANONレンズが外で活躍しているにもかかわらず、相変わらず防湿庫の肥やしのままです。
が、ここに来て、そろそろ引きずりだして使い倒してやろうと考えています。
きっかけは、HCBのエピソード。物の本によれば、20世紀のスナップ写真の巨匠アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson)は、有名な数々の名作を、ライカカメラに50mmレンズという組み合わせでモノにしていったのだそうです。
こういうエピソードを知ると、単純な私は、50mmで撮りたくなってきます。
しかし、50mmとなるとHEXAR RFのファインダー倍率0.6倍では、ちょっと厳しめな感じです。
もちろん撮れなくはないのですが、それなら等倍ファインダーのBESSA R3Aの方がずっと使いやすいのは間違いありません。
いよいよ、BESSA R3Aの出番が回ってきました。
お天気次第の面はありますが、早速明日にでも、M-HEXANON 50mmレンズと共に久しく眠っていたBESSA R3Aを持ち出して、撮影に臨みたいと思っています(^^)。
Posted by Julian at 15時00分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年04月09日(土)
デジタル一眼レフカメラ [写真機徒然]
ここしばらく、フィルムカメラやコンデジでばかり撮っているため、すっかり存在感が薄れていますが、自分の愛機の中には、デジタル一眼レフカメラも2台あります。
1台目は、Canon EOS30D。2006年春に、ほぼ発売と同時に手に入れたカメラで、以降、延々5年にわたって愛用しています。
流石に最新のEOS60Dあたりと比べるとスペック的な見劣りは隠せませんが、EOS30Dで撮れる写真に不満があるわけでもなく、今年もEFマウントはこのカメラを使い続けるつもりです。
ただ、CMOSセンサなど画像素子には経年劣化があるので、いずれ買い換えを検討することになりそうです。
2台目は、SONY α100。こちらは、発売から約1年が経過した2007年夏に手に入れたカメラで、SONY AF500mm F8 Reflexレンズのボディとしてレンズと一緒に買ったものです。500mm Reflex以外のレンズは、フィルムカメラのMinolta α-807siと共用して使っています。
α100は、EOS30Dと比べれば大分コンパクトなカメラであるため、一時期はよく持ち歩いていました。
でも最近は、室内撮影でばかり使っており、主な被写体は、カメラとネコになってます(^^;)。
今日、実は上記一眼レフのどちらかを持って、桜を撮りに出かける予定でいました。しかし、あいにくの天気と花粉症のアレルギー反応のため断念し、家で過ごしています。
上のカメラの写真は、α100でEOS30Dを、EOS30Dでα100を、それぞれ撮影したもの。RAWで撮影し、EOSはDPPで、αはSILKYPIXで現像しています。撮影レンズは、写真に写っているものです。
最近、あまり撮っていなかった2台ですが、いざ使ってみると、改めて良いカメラだと思いました。
どちらも長く使っていることもあり、道具として手に馴染んでいるようで、操作に迷うことはほとんどありません。ま、時たま、どっちで撮っているのかわからなくなって、操作ボタンの位置を間違えたりはしましたが・・・。
・・・これらのカメラで今日、桜が撮れなかったのは、返す返すも残念です。
Posted by Julian at 15時30分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2011年02月21日(月)
Konica HEXAR Silver [写真機徒然]
私の手持ちカメラの中で最強の街撮りカメラは、多分、Konica HEXAR Silverであろうと思っています。
フィルム送り、フォーカス、露出のすべてがオートで、しかも非常に静か(サイレントモードなんてものまであるくらい)。搭載レンズは、レンズシャッタータイプのHEXANON F2.0。写りの良さは、既に定評があります。
街中でさっと構えてさっと撮るのに、これほど使いやすいカメラもありません。全自動カメラとしてかなり優秀で、PモードでもAモードでも、ほぼなにも考えずにシャッターを押すだけで、解像感の高い良質なスナップを撮ることができます。
一方でHEXAR Silverは、大口径レンズシャッター機の機構上の制約などから、最高シャッタースピードが1/250までしかなく、これが世の写真愛好家から今ひとつ高い評価を得られない大きな原因になっています。
ま、確かに、F2.0のレンズを活かして露出を自在にコントロールして撮ろうと思っても、晴天の日中屋外ではISO100でも1/250では厳し過ぎます。
しかし、ものは考えようです。
真っ昼間に撮ると常に絞った状態で撮影することになるため、深めの被写界深度で撮ることが多い街撮りスナップでは丁度良い露出バランスの写真が、ごく自然に撮れます。
また、同じ設定で、日が落ちて暮れなずむ街を撮れば、今度はF2.0の明るいレンズの浅い被写界深度でボケを活かした写真が、これもごく自然に撮れます。
街撮りカメラとして使ってみると、HEXAR Silverとは、「良い写真」をわかった人が作った、実力派の全自動カメラなんだとつくづく思わせられます。
自在に露出をコントロールする事が写真の醍醐味という人には向きませんが、「結果良ければ全て良し」という人にはピッタリです。
蛇足ですが、このカメラ、その時に最適な露出をカメラが選んで補正してくれるため、かなり適当な露出設定で撮っても、予想外に素晴らしい写真が撮れることがあります。
すなわち、実力以上の素晴らしい写真が偶然撮れる確率が高いカメラでもあるのです(^^)。
Posted by Julian at 16時08分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2011年01月04日(火)
Konica C35 flashmatic [写真機徒然]
上の写真は、1971年発売のKonica C35 flashmaticです。
中古カメラ店では、500円位でジャンク箱に入れられて販売されていることが多いのですが、コンパクトかつ昔のマンガに出てきそうなカメラらしいフォルムで、今でも結構人気があるようです。
しかしカメラは、やっぱり撮影してなんぼ。
春になったら、このカメラにも、また活躍して貰います。
Posted by Julian at 23時46分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年01月03日(月)
My NEX-5 カメラシステム [写真機徒然]
年の初めに、自分の頭の整理のつもりで、今や我が主力システムであるNEXシステムをメモとして書き出し、整理してみたいと思います。
このblogを時たまでも見ている方には、なんとなく想像が付くと思いますが、我がNEXシステムは、少々特殊というか偏屈なシステムなので、まぁ、どこかの誰かの役に立つような情報には、多分、ならないでしょう(^^;。
My NEXシステム 2011年1月3日現在
■カメラボディ
(1)SONY NEX-5
■Eマウントレンズ
(1)SONY E16mm F2.8
■マウントアダプタ
(1)Eマウント - Konica ARマウント(八仙堂)
(2)Eマウント - Leica Mマウント(VMマウント)(コシナ)
■NEX用レンズ (マウントアダプタ経由)
※Konica ARマウント
(1)KONICA HEXANON AR 28mm F3.5
(2)KONICA HEXANON AR 40mm F1.8
(3)KONICA HEXANON AR 50mm F1.7
(4)KONICA HEXANON AR 50mm F1.4
(5)KONICA HEXANON AR 85mm F1.8
(6)KONICA HEXANON AR135mm F3.5
(7)KONICA HEXANON AR 200mm F4
※Leica Mマウント
(1)KONICA M-HEXANON 28mm F2.8
(2)KONICA M-HEXANON 35mm F2.0
(3)Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4
(4)KONICA M-HEXANON 50mm F2.0
(5)KONICA M-HEXANON 90mm F2.8
ざっとこんな感じ。
見ての通りMy NEXシステムは、基本的に「Konicaのレンズを使うためのシステム」で、MF単焦点レンズばかりの構成です。
以前からKonica FT-1 motorと言うフィルム一眼レフカメラと、BESSA R3Aと言うレンジファインダーカメラを使っていたため、Konicaレンズを何本も持っており、それを活用しようと言うことでNEXボディを手に入れました。
HEXANONブランドで昔からのユーザには知られているKonica ARレンズは、基本的に普及機グレードながら真面目な作りと写りの良さで定評があり、単焦点らしい良好な解像感の素直な写りをします。
その上、コニカが一眼レフから撤退して既に20年以上が経ち、コニカ独自のARマウントレンズが使えるボディが少ないことから、中古店やオークションなどでかなり安価に入手できます。
Konica ARは、なにぶん設計の古いレンズなので、各社の最新設計のレンズと比べれば逆光性能などで見劣りすることもありますが、NEX用の単焦点MFレンズとして値段と性能を見比べて考えると、なかなか魅力的な選択肢なのではないかと思っています。
ちなみに、Leica MマウントのM-HEXANONレンズは、設計が新しいこともあり写りはARレンズ以上に素晴らしく、しかもコンパクトでとても良いのですが、店では結構高値で取引されており、ARレンズほどのコストパフォーマンスはありません(・・・あくまで、ARとの比較です。写りと価格で普通に考えれば、M-HEXANONのコストパフォーマンスは、相当高いと思います)。
それにしても、改めて手持ちのレンズを並べてみると、ARマウントとLeica Mマウントは、そもそもがFT-1用とBESSA用の別々のシステムなので、焦点距離が思い切りダブっています。
まるで、実用的なレンズのそろえ方の悪い見本のようです(^^;。
今後、我がNEXシステムを発展させるにおいて、もし発売されたら是非欲しい・・・と思っているのは、外付けEVファインダーです。
背面液晶は、真昼間に周囲があまりに明るいと、どうしても見づらくなってしまうことがあり、それがMFレンズで撮る際に問題になることがあります。これを解消するには、やはりファインダーが必要です。
ソニーさん、今年は是非、NEX用外付けファインダーをお願いします(^^)。
あと、数年後で良いので、MFレンズでも使えるボディ内蔵手振れ補正機構も実現して貰えると嬉しいなぁ・・・。
Posted by Julian at 21時05分 パーマリンク トラックバック ( 1 ) コメント ( 2 )
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