2011年05月20日(金)
形あるもの、いつかは壊れる [日々の徒然]
それはわかっちゃいるけれど、できることなら、お気に入りの道具を使い続けたいのも、また常のことです。
Nikon COOLSCAN IV EDのクリーニングと各部点検・調整を頼もうとニコンサービスセンターへ持ち込んで預けたところ、「既に部品が払底しているため、クリーニングも各部点検も受付できません」という連絡が来ました。
残念なことには、もはや現状のまま使い続けるしか選択肢はないようです。
これを受けて、これからを考えたフィルムスキャン方法を模索する事にしました。
現時点の選択肢としては、
(1)COOLSCANが本格的に壊れるまで使い続ける。
(2)F-3200をメインにし、COOLSCANを手放す。
(3)COOLSCANとF-3200を両方手放し、現行フラットベッドに買い換える。
スキャナの機能では、Digital ICEを必須で使いたいので、(2)は、ないかな。
すると、(1)か(3)です。
今の環境そのまま、画質と楽さでは(1)。但し、いつまで使えるかわかりません。
ブローニーのスキャンと将来性を考えると(3)。
いずれの場合も、スキャンソフトにはVueScanを使い続けるつもりです。
フィルムは、ネガが多いので、ネガのベースカラーを設定できるVueScanは、手放せません(^^)
さて、どうしたものか。
※6/1追記:結局、ニコン新宿のサービスセンターでは、「修理はできないが、現時点で正常に動作しているCOOLSCAN IV EDであれば、クリーニングの受け付けはOK」と言うことになり、分解清掃をしてもらいました。まだ手元に戻ってきていませんが、当分は、COOLSCAN IV EDを使い続けられそうです(^^)
Posted by Julian at 23時07分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年05月16日(月)
KONIFLEX II 三度目の修理 [写真機メンテ]
我がオールドカメラ漁りは、一眼レフ、レンジファインダー、コンパクトカメラと来て、最後に真打ちの二眼レフに戻ってきました。
このKONIFELX IIは、2006年12月に手に入れたもの。2007年3月に、有名な浅草のハヤタカメララボで点検整備をして貰いました。
しかし、点検整備をしてもらったものの、シャッターのバネが劣化しているとのことで、シャッターダイヤルを1/400に合わせても実測で最高:1/160でしかシャッターが切れません。
シャッター以外に問題はないため、1/400が実際は1/160であると言うことさえ覚えていれば撮れることは撮れるのですが、晴れた日の昼間には絞りをF11やF8くらいまで絞った状態でないと、撮れません。
その状態のカメラを、今度は、広島の芹沢光機さんに修理に出しました。
手に入れてから、都合三度目の入院です。
芹沢光機さんは、コニカをメインに、銀塩・マニュアル・クラシックカメラを修理している修理店。しかし、部品が劣化してしまっている55年前のカメラを直せるのかどうかわかりません。
既に製造されてから55年以上は経っている古いカメラです。部品を交換すると言っても、新しい部品は、当然供給されていません。部品取りカメラから部品を持ってくるにしても、そのカメラも50年前のカメラです。
更に、KONIFLEXは、それほど売れたカメラでもないので、そもそも数に限りもあります。ましてや、ちゃんと撮れる状態のカメラとなると、現存する数が、それほど多いとは思えません。
クラカメも、このカメラくらい古くて数も少ないものになってくると、最早骨董品みたいなものかもしれません。それ故、気軽に代替品を求めるよりも、手元のカメラをなんとか延命して、使える限りは使い続けたいと思っています。
なんとか、機能回復できると良いんですが・・・。
Posted by Julian at 21時33分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年05月15日(日)
39年前のコンパクトカメラの試写 [銀塩写真]
先日ヤフオクで落札したCanonet QL17の写りに驚かされ、もう少し程度の良いQL17を狙って、再びヤフオクに参戦しました。
その結果、なにをどう間違えたのか、Canonet G-III QL17を落札してしまいました。Canonet QL17とCanonet G-III QL17は、同じシリーズのカメラではあるのですが、ほぼ別物と考えて良いくらい違うカメラなのです(^^;)。
Canonet G-III QL17は、Canonetシリーズ第三世代に当たるカメラで、1972年から1982年までの11年間、累計120万台も生産、出荷されたキヤノンの大ベストセラーカメラです。G-IIIは、40mm/F1.7のレンズの優れた描写性能のみならず、コンパクトカメラでありながらシャッター速度優先EEとフルマニュアル撮影への対応、距離に応じてパララックスを自動調整してくれるファインダーなどを備えた高機能ぶりから、Canonetシリーズの集大成、完成形とも形容されています。
私が手に入れた個体は、ヤフオクの説明文では、特に大きな問題はない個体の「はず」なのですが、現物を見ると、まぁ、年代なりのヤレはあります。
私としては、できるだけこのカメラの正常に近い状態で撮影ができれば、文句はありません。
カメラ自身の写真は、後日(まだ撮ってませんので・・・)。
以下、試写の結果です。
フィルムは、いつものKodak GOLD100、フィルムスキャナは、いつものNikon COOLSCAN IV ED + VueScanではなく、EPSON F-3200 + EPSON SCANでスキャンしています。EPSON SCANでは、色の調整など細かい設定をしている時間がとれなかったため、スキャン後にPhotoshop CS5の「自動カラー補正」「自動トーン補正」機能で色合いを調整しています。
上の写真は、松月院の本堂を、自動露出で撮影しました。
SSは、1/125、指針が示す絞りは、F11付近でした。
この個体の露出計は、古いカメラの割に思いの外、正確なようです。
QL17でも撮影した、高島秋帆の大砲と弾丸の記念碑。
これも自動露出です。
ボケの具合を見るべく、SSを1/500に設定しての一枚。
絞り値は、記録するのを忘れてわかりません(^^;)。
光の具合か、少々ボケが自己主張しすぎているかも?
ボケの傾向は、ちょっと古い一眼レフ用単焦点レンズに似ているようです。
燃えないゴミの日だったため、カラフルな空き缶をパシャリ。
被写体としてどうなの?と言うのはありますが(^^;)、良い感じに描写されています。
この写真は、マニュアル露出で撮影したのですが、SS、絞り値ともわからなくなってしまいました(^^;)。多分、1/500、F5.6だったとか思います・・・。
街撮りでも、十分に素晴らしい絵が期待できそうです(^^)。
これまで、私の主力フィルムコンパクトカメラは、Konica HEXAR Silverを筆頭に、Konica C35 flashmatic、Konica C35EFと、コニカばかりでした。Canonet G-IIIは、久々にコニカ以外のカメラとして、このラインナップの中に入り込むこと決定です(^^)。
Posted by Julian at 21時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2011年05月11日(水)
キョンシ〜 [デジタル写真]
Posted by Julian at 23時11分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年05月08日(日)
45年前のコンパクトカメラの試写 [写真機徒然]
今年の4月にヤフオクで落札したCanonet QL17の調子を見るべく、快晴の本日、試写を敢行してみました。
Canonet QL17は、1965年3月から1969年7月まで発売されていたレンズシャッター式のコンパクトカメラ。45mmの開放値F1.7のレンズに、最高速度1/500のシャッター速度優先EEとマニュアル露出を備え、重量が約800gもある金属感たっぷりの重量級機械式カメラです。
私の手元にある個体は、ジャンク品を500円で落札したもので、見た感じあまり状態の良い個体とは思えず、正直のところ、そのままでまともに動くとは期待していませんでした。
しかしフィルム室を見ると、部分的にですがモルトを張り替えた形跡があります。また電池蓋を外すとLR44を水銀電池MR9(H-D)に変換するアダプタが出てきました。
つまり、ジャンクとして販売される少し前まで、誰かが利用していたと考えて間違いなさそうです。
ひょっとして、このままで撮れるかも?と思い、家にあったボタン電池を入れてみると、驚いたことに、EE機構が元気いっぱいに動作しはじめました。
しかも、単にcdsが生きているというだけではなく、指針が指し示す露出値は、ほぼ正確なようです(実際に試写してみると、少々明るい方向へずれているようでしたが)。
以下、本日の試写の成果です。フィルムはKodak GOLD100。EE撮影と手動露出撮影の両方を試しています。VueScanでのスキャンは、フィルムのベース色を設定した以外はデフォルトのままです。
まずは、マニュアル露出。
快晴に合わせて、1/125、F11で撮影しています。
解像は、ばっちり。
色合いも、良い色で写っています(^^)。
次に、SS優先のEE機構で自動露出。
シャッター速度は1/125です。
どうも同じシャッター速度で自動露出で撮ると、全般的に少し明るい方にずれて(実際よりも「暗い」と判断している)、真ん中付近が少し露出オーバー気味になるようです。
ぎんぎんに明るい場所で自動露出で撮ると、真ん中近辺の露出オーバー傾向が少し顕著になります。
EE機構の感度だけではなく、数値通りのシャッター速度/絞り値が出ていないのかもしれません。
非常に明るいところで、あまり高速シャッターに設定せず撮影する場合、シャッター速度優先のレンズシャッター機では、EE機構が決定する絞り値がわずかに明るい方にずれると、画面の真ん中が相対的に周囲より明るく撮れてしまう、機構的な宿命もあるのですが・・・。
※5/9追記:よく考えてみると、ボタン電池の電圧が指定の1.33Vではなく、1.5Vであることが影響しているような気がしてきました。ISO100フィルムで感度設定をISO200に設定したら、修正出来るかも?
真ん中が露出オーバー気味になることは、花を撮る場合など真ん中が明るく撮れて、かえって良い結果になることも(^^)
レンズのボケは、こんな感じ。とても素直なボケ具合です。
レンズの素性はかなり良さそう。
このカメラ、マニュアル露出で撮る分には、なかなか素晴らしい写りをします。
個体としても、シャッターやEE機構などは、十分調整が可能そうであるという意味で、思っていたより大分しっかりしているようです。
ただ、ジャンクと言うだけのことはあって、レンズにはカビがあり、ファインダーも汚れ放題です。
Canonet QL17の修理代の相場は、各部清掃と可能なかぎりのオーバーホール修理で、1万円〜1.5万円くらい。
実はこのカメラ、私が子供の頃実家にあったものと同じタイプのもので、できることなら復活させたいと思っています。
ただ、同じカメラで、もう少し状態のよい個体もありそうな気がしていて手元の個体を修理するべきかどうか、迷うところです。
さて、どうしたものか。
Posted by Julian at 17時32分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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