2009年01月04日(日)
初詣とレオナール・フジタ展 [デジタル写真]
今年も西新井大師へ初詣に行ってきた。三箇日ほどではないとは思うが、本日4日でもすごい人で、行きの東武鉄道も参道も境内も大変に混雑していた。西新井大師では、例年通り前年のお札を奉納し、新たに今年の護摩を焚きお札を頂いた。
ところで、お護摩を焚く大本堂を去年改修したとのことで、なんと大本堂の畳の下に床暖房が仕込まれていて、昨年まで寒くて仕方がなかった大本堂が今年は打って変わって暖かくなっていたのには驚いた。これも高齢化社会到来に備えての布石なのだろうか?お大師様も大変である。
その後上野へ移動して、上野の森美術館で開催中の「レオナール・フジタ展」を見てきた。レオナール・フジタこと藤田嗣治に興味を持ったのは、去年の夏にブリジストン美術館で見た「猫のいる静物」と言う絵に興味を持ったことが最初だ。その後、伝記『藤田嗣治「異邦人」の生涯』やエッセイ『腕一本・巴里の横顔』等を読み、数奇な人生に更に興味を持った。
企画展が開催されたら是非見に行こうと思っていたら、タイミングよく早々に没後40周年の国内巡回展が開催され、本日ようやく彼の絵の実物をまとめて見る機会を得た。
藤田嗣治の絵は、基本的に油彩なのだが、確かなデッサン力に裏打ちされた写実的な表現と言うよりも、ジブリのアニメのような画風とでもいったらいいのか、その色遣いや描線は非常に独特かつ現代的且つ日本的なものだ。その傾向は、世界的名声を博したエコール・ド・パリ時代よりも戦後の作品に特に強く、一連の宗教画などはクラシカルな絵画と言うよりも現代のイラストを見ているような錯覚に陥るものもある。
自分は、「絵心」というものがまるで欠けた人なので、偉大な作家の絵を評論することなどはできないが、好き嫌いで語ることはできると思っている。レオナール・フジタの作品は、勿論、好きである。
Posted by Julian at 21時06分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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