2006年06月18日(日)
フィルムスキャナの使い方・・・ [写真機徒然]
説明書を読まずにいきなり機器を使い始めてしまうのは、昔からの私の悪い癖です。本格的に使い始めて一年、フィルムスキャナでの露出の調整の仕方を根本的に間違えているらしきことに今日気がつきました。
撮影時に露出が適正でない場合でも、ネガだとあとから結構補正できることはご承知の通り。フィルムスキャナでそれを行う場合、私はソフトウェア的に行うしか方法がないと思いこんでいました。
ところが、実は「アナログゲイン」という調整項目があり、本来こちらを調整することで、フィルムを読み取るときに露出不足、露出オーバーをかなり補正できることに気がつきました。当然のことながら、ソフトウェア的に調整するほど細かいことはできない(というか、やればできるけどやりづらい)かわりに、画質的に一切劣化することなく、少なくともフィルムに情報が残っていれば、もの凄く自然に露出の調整ができます。いわばデジカメでRAWで撮影し、現像時点で露出補正をするのと同じ事がフィルムスキャナでもできるのです!!!
多分、知っている人には当たり前(というか、わざわざフィルムスキャナを使っているぐらいの人の間では常識?)のこの機能に気づくまでに一年・・・。いつも思う事ながら、取扱説明書は大事です。すくなくとも、よくお世話になるであろう機能ぐらい、何ができるか、どうすればできるかを事前に知ってから使わないと、性能の何分の一かを確実に損しますね・・・。
かくして、「アナログゲイン」を調整して再度スキャンしたフィルムは、それ以前にむりやり明るさやトーンカーブをいじってスキャンした写真と比べて、はるかに自然で豊かな発色の写真となりました。めでたし、めでたし。
・・・それにしても、フィルムを無理矢理ソフトで調整した写真で構成されている過去のギャラリーの銀塩写真群をどうしよう・・・。時間をかけて、少しづつスキャンし直して差し替えようかしら・・・。
Posted by Julian at 19時04分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
どうもkimiです。
>「アナログゲイン」
コニミノ製で言うところの露光調整でしょうか?RAW現像のように+−補正が0.1ステップで出来ます。
結構便利なんでこの頃はレベル補正とかよりもこっちで済ます方が結構いい結果だったりします。
スキャンはホント難しいですね、やっているうちにいろんなヒントというか要領が見えてきたり・・・
でも思うのは撮影時にきちんと撮れたものと違うものの差が出ちゃいますのでいかにキチンとやらなきゃって感じてます。
遅くなりましたがα-807siゲットおめでとうございます。
なんか愛着感が涌く風貌ですね。
kimiさん、こんばんは!
ニコンのスキャナの「アナログゲイン」とは、
「原稿の読み取りスピードを変えることで原稿に当たる光の量を変え、結果的に露光量の調整ができるという機能」
らしいです。
なんというか、本当にアナログな方法で読み取り時点で露光量を調整してしまう機能のようです。
807siを手に入れると、今度はレンズが欲しくなってきてしまいますね〜。将来はソニーのDSLRがあると思えば、ある程度揃えても・・・とも思うのですが、EOSとの棲み分けが難しくなりそうです。
kimiさんは、α9なんですよね〜。羨ましい(^^)。