2007年04月19日(木)
良い写真の正しい求め方? [日々の徒然]
写真というのも妙なものだと思う。普通は、いかに綺麗に、いかにリアルに、いかに見たまま撮れているかで、良い写真かどうかが決まるはずだ。
でも、ボケだとか、周辺減光だとか、発色だとか、そう言うことを価値基準に加えだすと、ただたんに「良く写っている」だけでは面白くないと言うことになってしまう。
例えば、今時のコンパクトデジタルカメラは、ある一定以上のものなら、どの機種を選んでも実に良く写る。A4でプリントアウトしても、アラはほとんどないと言っていいだろう。でも、写真好きの多くは、メイン機種にコンパクトデジタルカメラを選ばない。あまりに綺麗に写りすぎて、つまらないからだ。
そこで写真好きが行く方向性は、大体二つに別れるように思う。
一つは、最新の機材で己の腕を磨き、テクニックをふるって面白い写真を得ようとする方向性。
もう一つは、銀塩写真に戻り、ロシア製等の一般的な価値基準では良く写らないカメラや、古いマニュアルカメラやオールドレンズ、オールドコンパクトカメラや二眼レフなど、カメラそのものを変えたり、癖のあるフィルムを使ったり、道具を工夫することで面白い写真を得ようとする方向性の二通りである。
正当派という意味では、やっぱり前者と言うことになるんだと思うけれど、そのカメラやフィルムでなければ撮れない写真というのもあるわけで、後者があながち邪道というわけでもない。いずれにしても求めるところは、面白い写真、魅力的な写真なわけで、そこへたどり着く方法論に違いがあるだけなのだ。
なお、実際には、腕も磨きたいしカメラも欲しいという、両方を求める人も多い。というより、両方という人が一番多いのかも知れない。デジタル一眼一台で勝負している人もレンズは色々持っていたりする。
・・・私は?というと・・・両方のはずなんだけど・・・、どちらかというと、道具派になっちゃってるかもなぁ・・・と、思うこの頃です。
Posted by Julian at 20時52分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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